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- FIP(猫伝染性腹膜炎)治療を受けるときの病院の選び方
FIPはかつて「不治の病」でした
FIP(猫伝染性腹膜炎)は、長い間「治療法がなく発症すれば助からない病気」とされてきました。以前は、診断を受けた飼い主さまにできることは限られており、対症療法や安楽死が選ばれることも少なくありませんでした。
「FIPと診断されたら数週間から数か月で命を落とす病気」と言われ、飼い主さまにとって非常に苦しい現実だったのです。
治療法の進歩と科学的根拠
近年、研究と臨床の進展に
よって状況は大きく変わっています。
特に抗ウイルス薬(GS-441524など)の登場は画期的で、これまで「不治」とされた病気に希望が生まれました。
- 2019年以降、海外の研究で自然発症した猫の多くが回復したと報告されています。
- 最近の解析では、80%以上の猫が治療によって改善・寛解を得ていることが確認されています。
- 日本国内の動物病院でも治療例が増え、実際に症状が改善した猫が多数報告されています。
こうした成果により、FIPは「不治の病」から「治る可能性のある病気」へと変わりつつあると考えられています。
古い情報で診断を受けた飼い主さまへ
「FIPは助からない」と言われ、治療を諦めざるを得なかった飼い主さまも少なくありません。ですが今は違います。昔は不治の病とされたFIPも、今は適切な治療によって多くの猫が回復できるようになっています。
「治療できない」という過去の認識にとらわれず、ぜひ最新の治療情報を知ってください。もし過去に診断を受けた経験がある方でも、今では新たな選択肢が広がっています。どうか諦めず、再度ご相談ください。
FIP治療後の平均余命と予後は?
FIP治療が成功した猫は、その後も健康な猫と同じように数年から十年以上生きることが可能です。実際に、治療から3年以上経っても元気に過ごしている猫が国内外で報告されています。ただし、治療後もいくつかの点に注意することが大切です。
再発の可能性
初期治療を正確におこなわなかった場合、再発のリスクが残ることがあります。獣医師の指示に基づいて、症状や体重に合わせた適切な投薬を続けることが重要です。
完全回復までの観察期間
投薬終了後も、最低3か月は健康状態を注意深く観察する必要があります。特に神経性FIPや眼性FIPでは再発の兆候を見逃さないよう、定期的な診察や検査を受けると安心です。
予後を良くするためにできること
早期発見と早期治療
症状に気づいたら、できるだけ早く動物病院で診断を受けることが治療効果を高めます。
信頼できる治療を受ける
獣医師の管理のもと、安全性と効果が確認されている薬を用いることが大切です。
投薬ミスを防ぐ
指示された治療期間と投薬量を正確に守り、自己判断で中断や減量をしないことが再発予防につながります。
何を基準に病院を選べばよいのか
FIP治療は病院ごとに対応が異なるため、次の点を確認することが大切です。
- FIPの症例を実際に治療してきた経験があるか
- 抗ウイルス薬をどのように入手・使用しているか
- 血液検査や画像検査を用いて経過を追えるか
- 数か月にわたる治療に通いやすい距離かどうか
- 治療方針や費用を誠実に説明し、飼い主さまの不安に寄り添ってくれるか
- 大切なペットの命を託せるだけの信頼関係を築けるかどうか
当院でFIP治療を受けるメリット
当院では、これまでの診療経験と最新の知見を活かし、FIP治療に積極的に取り組んでいます。
- 定期的な血液検査・画像検査により、治療効果や副作用を丁寧にチェック
- 猫の状態に合わせた治療計画を提案
- 治療費用や期間についても明確に説明し、安心して治療を続けていただける環境を整備
- ご自宅での投薬やケア方法についてもサポートし、生活全体で治療を支えます
当院が選ばれる理由
- FIP治療の症例実績があり、的確な判断が可能
- 国内外での臨床報告を常に取り入れ、より良い治療をご提供
- 不安や疑問に丁寧にお答えし、飼い主さまと共に治療を進めます
- 通いやすさと迅速な対応で、長期にわたる治療をしっかりサポート
FIPは、かつては「助からない病気」とされていましたが、今では治療によって回復できる可能性が高まっています。
大切な猫ちゃんの命をお守りするためには、最新の情報に基づき、FIP治療に経験のある病院を選ぶことが大切です。そして何より、長期的に諦めず、飼い主さまと猫ちゃんに伴走してくれるクリニックを選ぶことが、安心と信頼につながります。
はしもと吹田アニマルクリニックは、そのお手伝いができる病院でありたいと考えています。どうか一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
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