腫瘍(しこり・できもの)とは

  • HOME>
  • 腫瘍(しこり・できもの)とは

このような症状がみられたらご相談ください

  • 食欲が落ちてきた
  • 嘔吐を繰り返す
  • 下痢や下血が続いている
  • 排便がスムーズにできない
  • 血尿が出る、または少量の排尿を何度もする
  • お腹が腫れてきた
  • 片足を引きずる
  • 口臭やよだれが強くなった
  • くしゃみ・鼻水・鼻血が続く
  • せきや呼吸が荒い
  • 皮膚炎やしこりがなかなか治らない
  • 急に力が抜けて倒れることがある
  • 食事中に食べこぼしが増えた
  • 高齢(7歳以上)になっている

「ただのできものかな?」と思って様子を見ていたら、実は腫瘍(がん)だったということもあります。

はしもと吹田アニマルクリニックでは、腫瘍に関する診断から治療まで一貫してご対応しています。
少しでも気になる症状があれば、どうぞ早めにご相談ください。

できもの・しこりとは

できもの・しこりとは

犬や猫の体にできる「しこり」や「できもの」は、珍しいものではありません。
多くは良性のケースですが、中には腫瘍(がん)の場合もあります。

このような症状は注意が必要です

  • 体の表面、口の中、耳の中などに現れる
  • 傷のように見えても、かさぶたが取れては再出血を繰り返す

小さなしこりでも放置せず、早めに獣医師に相談しましょう。

腫瘍が見つかった場合

  • 良性か悪性かを判別する検査
  • 手術が必要かどうかを確認する細胞検査

をおこなうことができます。早期に発見できれば、多くは良好な結果につながります。小さければ局所麻酔で切除できることもあります。ただし、場所や状態によっては手術が難しいケースもあるため、発見したらすぐに相談することが大切です。

犬や猫の腫瘍が増えている理由

近年、腫瘍(がん)に関する相談は増加傾向にあります。その背景には次のような理由があります。

ペットの長寿化

獣医療の進歩や飼育環境の改善で寿命が延びたことで、加齢に伴う病気として腫瘍が出やすくなっています。

環境要因

  • 生活環境も健康に影響を与えます。
  • 食生活の変化(加工食品や添加物を含む食事)
  • 大気汚染(タバコの煙や排気ガス)
  • 化学物質(農薬や家庭用洗剤など)の影響

遺伝的要因

特定の犬種・猫種には、腫瘍ができやすい体質があります。

ゴールデン・レトリーバーやボクサー犬はがんの発症率が高い

白猫は扁平上皮癌になりやすい

良性腫瘍と悪性腫瘍の違い

ペットの体に見つかるしこりやできものは、すべてががんというわけではありません。腫瘍には良性と悪性の2種類があり、それぞれ特徴や対処法が異なります。

特徴 良性腫瘍 悪性腫瘍(がん)
境界 周囲の組織に侵入しない
(境界がはっきりしている)
周囲の組織に侵入して破壊する
転移 他の臓器に転移しない 血管やリンパ管を通じて体の他の部位に転移する
成長速度 成長が遅い 比較的早く成長することが多い
再発 多くの場合、完全に切除すれば再発しない 切除後も再発することがある
リスク 大きくなりすぎると周囲の組織を圧迫して問題を引き起こすことがある 適切な治療をおこなわないと、ペットの健康に重大なリスクをもたらす可能性がある

※表は左右にスクロールして確認することができます。

早期発見・早期治療がペットの健康を守るカギとなりますので、しこりやできものを見つけた場合は、良性か悪性かに関わらず、速やかに獣医師にご相談ください。

ペットに見られる代表的な腫瘍とその特徴について

良性腫瘍(命に関わりにくい腫瘍)

脂肪腫

皮下の脂肪細胞が増えてできる腫瘍です。

  • 太っている子や高齢の子に多い
  • 丸いしこりとして触れ、柔らかいものからやや硬いものまである
  • 特にお腹や胸のあたりにできやすい
皮膚組織球腫

免疫細胞の一種「組織球」から発生する腫瘍です。

  • 2歳未満の若い犬に多い
  • 赤く盛り上がる・平らに見える・潰瘍状になることもある
  • 多くは数週間で自然に消えてしまう
乳頭腫(イボ)

いわゆる「イボ」で、ウイルスが関係していることがあります。

  • 口の中や唇、目の周りにカリフラワー状のイボが出ることがある
  • 通常は自然に消えるが、不快感が強い場合は手術することもある

悪性腫瘍(命に関わる腫瘍)

肥満細胞腫

犬でよく見られる皮膚がんです。

  • 皮膚に1つまたは複数のしこりができる
  • ゆっくり進行するものもあれば、急速に広がるものもある
リンパ腫

血液のがんの一つで、免疫細胞の「リンパ球」から発生します。

  • 首や胸、脇の下、足の付け根などのリンパ節が腫れる
  • 痛みがない腫れが特徴
  • 全身に広がるため、全身治療が必要
骨肉腫

骨にできるがんで、大型犬に多く見られます。

  • 四肢に発生しやすい
  • 足の腫れ、痛み、骨折などを伴う
  • 若い犬でも発症することがある
血管肉腫

非常に重度で進行の早いがんです。

  • 脾臓にできることが多いが、心臓や肺、皮膚にも発生する
  • 腫瘍が破裂すると命に関わる緊急事態になる
悪性黒色腫

「メラノサイト」という色素を作る細胞から発生するがんです。

  • 黒色のしこりが多いが、ピンク色に見えることもある
  • 口の中や目などの粘膜に発生しやすい

ペットの腫瘍(しこり・できもの)は、早期発見・早期治療が一番のカギです

ペットの腫瘍(しこり・できもの)は、早期発見・早期治療が一番のカギです

良性・悪性にかかわらず、しこりやできものを見つけたら放置は禁物です。
「ただのイボだろう」と思っていたら悪性腫瘍だった、ということも珍しくありません。
はしもと吹田アニマルクリニックでは、腫瘍の診断から治療まで一貫してサポートしています。
少しでも気になるしこりがあれば、お早めにご相談ください。

お電話06-6875-5735
順番予約
診療時間
日/祝
09:30〜12:00
16:00〜19:00

※休診日:水曜日
※受付時間は診察開始終了の各15分前です
※血液検査および画像検査
(レントゲンおよび超音波検査等)
予定されている方は
診察時間終了1時間前までにご来院ください。

Menu