
猫の尿管閉塞は、早期の診断と適切な治療が重要となる疾患です。
猫の尿管は非常に細いため、一度閉塞すると自然に改善することは少なく、状態によっては外科治療が必要になるケースが多くあります。
近年、当院では尿管閉塞を発症した猫ちゃんのご相談や、他院の先生からの手術依頼も増えています。
実際に、直近1か月間でも4頭の尿管閉塞症例に対して外科治療を実施し、すべての症例で良好な経過を確認しています。
尿管閉塞は、腎臓から膀胱へ尿を運ぶ経路が塞がれることで、腎臓に大きな負担がかかる病気です。放置すると腎機能が急速に低下し、命に関わる状態へ進行する可能性があります。
そのため、腎臓の状態や閉塞の原因を正確に把握し、一頭一頭に合わせた適切な治療を早期に行うことが大切です。
尿管閉塞とは
尿管は、腎臓で作られた尿を膀胱へ運ぶための細い管です。
猫の尿管は直径約0.4mm程度と非常に細く、わずか1mmほどの小さな結石でも詰まりを起こす可能性があります。
尿管が閉塞すると尿の流れが妨げられ、腎臓に大きな負担がかかります。
その結果、
・腎盂拡張(水腎症)
・急性腎障害
・高窒素血症
・尿毒症
などを引き起こすことがあります。
特に、片側の腎臓しか十分に機能していない場合や、両側の尿管で閉塞が起こった場合には、短期間で重篤な状態へ進行する可能性があります。
※猫の尿管結石について詳しくは、[こちらの記事]をご覧ください。
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内科治療だけでは改善が難しいケースもあります
尿管閉塞が確認された場合、状態によっては点滴や鎮痛などの内科治療を行いながら経過を見ることがあります。
しかし、以下のような場合には、尿の流れを確保するために外科治療が必要となることがあります。
・結石が大きく自然排出が期待できない
・尿管の閉塞が長期間続いている
・腎臓の数値が悪化している
・水腎症が進行している
尿管閉塞は、時間の経過とともに腎臓へのダメージが蓄積していく病気です。
「もう少し様子を見ましょう」と経過観察している間に、腎機能が大きく低下してしまうケースもあります。
そのため、腎臓の状態や閉塞の程度を正確に評価し、適切なタイミングで治療方針を決定することが重要です。
当院の尿管閉塞手術
当院では症例に応じ、下記のような治療を行っています。
SUB(皮下尿管バイパス)
現在、世界的にも最も広く行われている治療法で、閉塞した尿管を迂回して尿の流れを確保します。
重度の閉塞症例にも対応することができます。
尿管ステント
尿管内にステントを設置する方法です。
閉塞部位によっては低侵襲に治療できる場合があります。
尿管膀胱新吻合術
閉塞部位が膀胱近くの場合、尿管を膀胱へ再接続する手術を行うことがあります。
人工物を使用しない点がメリットです。
当院では、以前、約1か月で4頭の尿管閉塞手術を行いました
尿管閉塞は比較的まれな病気です。
しかし当院では、以前、約1か月だけでも4頭の外科治療を実施した実績があります。
手術をするには、尿管閉塞に対する専門的な外科技術と、手術法(術式)を選定する知識・経験が必要不可欠です。
4頭全て手術後の経過は良好で、
・食欲改善
・元気回復
・腎数値改善
を認めています。
※症例は今後別の記事でご紹介する予定です。
このような時は迷わず当院までご相談ください
・尿管閉塞という診断を受けた
・腎臓の数値が急激に悪化した
・手術が必要と言われた
・SUBを勧められた
・尿管ステントを勧められた
・セカンドオピニオンを受けたい
当院の尿管閉塞に対する考え
尿管閉塞は、適切なタイミングで治療すれば、救命できる可能性の高い病気です。
しかし、治療のタイミングを逃すと、取り返しのつかない腎障害を残すこともあります。
当院では、内科治療と外科治療の両方から、それぞれの猫ちゃんに最適な治療法をご提案します。
「急性腎不全と言われて治療しているが回復しない」
「手術するしかないと言われた」
「尿管閉塞をすぐに行いたい」
「本当に手術が必要か相談したい」
そのような場合もお気軽にご相談ください。
クリニック情報
はしもと吹田アニマルクリニック
院長 橋本雄大
大阪府吹田市山田東2-10-3
駐車場有り(10台分)
吹田市・豊中市・摂津市・守口市・茨木市、
大阪市内からも車でのアクセス良好です!
- 関西発の症状別外来(かゆみ外来、せき外来)設置
- 得意分野: 皮膚科、呼吸器科、麻酔科、腫瘍科、外科
- 吹田市で最も愛される病院を目指すべく、日々研鑽に努めてます
